りはびぃ

あまりにも、怠惰すぎました。
サマバケであるのを良いことに、冷房の効いた部屋で紙遊びに興じ、ごろごろしながらゲームをし、朝日が昇る頃に眠りにつく。ああ、振り返るだけでもなんと甘美で蠱惑的な日々でありましょう。
振り払わないといけない、と思いました。
大きなダンボール箱に紙とゲームを詰め込み、火をつけながら窓から投げ捨て、さらば我が愛しき堕落の日々よ。その箱赤き衣を纏いて、ありふれた一般家庭の庭に降り立つべし。もちろん嘘です。ただあまりにも非生産的すぎる毎日なので、少しでいいから生産的なことをしようと思いました。
生産的な行いと言えば、まず上がるのが生殖行為でありましょう。
不可能でした。
二、三浮かび上がる選択肢で「生殖行為」を選択すればエロシーンに飛べるほど、世の中は上手くできていませんでした。
ところで、子供に生殖行為をぼかす為に「コウノトリが運んでくる」とよく言いますが、ではそのコウノトリはどこから子供を授かるのでしょうか?
そんな時、ふとこの日記のことを思い出しました。
文章を書こう。
読者のいるかどうかも定かで無い日記で文章を書き綴ることは、自慰行為に似ています。そう、僕らは生殖行為は出来なくても自慰なら出来るんだ!ほら、この一文からなんかとてつもないイカスメルが漂っているように思えませんか?
自慰と言えば、昔二次創作界隈でよく「オナニー臭い」と評されている作品を見かけました。読者のことを意識していない、書き手が一方的に満足しているだけの文章のことですね。さて、そこで気になるのは読者のことを意識した、読み手に満足感を与えるオナニー臭くない作品とは、なんと呼ぶべきなのかということです。「読者と性交している」ということになるのでしょうか?それとも、「評価に値する公開オナニー」と言うべきなのか?
我ながら酷い話の持って行き方だなあとは思いつつも、
――私、気になります!

<つづかない>